ワインエキスパートへの挑戦 その1 (ワインエキスパートとは?)

今年やっとのことで、日本ソムリエ協会の主催するワインエキスパートに合格することができました。

挑戦しはじめたのは2010年、一次試験を受かるものの二次試験を二回落ちてしまい、2012年の今年、もう一度一次試験を受けて、なんとか二次試験にも合格して受かることができました。

その間、多くの同じようにソムリエ試験、ワインアドバイザー試験、ワインエキスパート試験を受けておられる、ブログの記事を読んでとても参考になりました。ブログをされている方は一発合格の方が大勢いますが、私は三度の試験をした経験を同じように苦労されている方に読んでいただければと思いブログに書きとめておきたいと思い記事をかかせていただきます。

まずは、試験についての説明です。

日本ソムリエ協会の行っている資格試験は、ソムリエ、ワインアドバイザー、ワインエキスパートの3つとその上位資格としてシニア資格があります。

ワインについての検定試験は、他にも色々な団体がされていますが、日本において一番メジャーなのはこの試験だと思われます。

ソムリエは、飲食店の勤務経験が指定の年数がある方でないと受験資格がありません。一次試験の問題はほかの資格とほぼ同じで、数問変更になります。二次試験では、実技試験(実際のサービス試験)とテイスティングがあります。

ワインアドバイザーは、酒販店、お料理教室の先生など飲食店以外のワインに関わる仕事をされている方を対象とした資格で、こちらも指定の勤務年数が必要になります。一次試験は一部を除きソムリエ試験と同じ問題、二次試験では口頭試問(実際の酒販店での接客試験)とテイスティングがあります。

ワインエキスパートは、上記二つにあてはまらない人が受ける資格で、年齢制限以外の制限はありません。一次試験はソムリエ試験と一部の除いてほぼ同じような問題。二次試験はテイスティングがあります。

それぞれの試験は、国家資格ではありませんので、資格を持っていればなにができるというものではありませんが、ワインを扱う仕事をされている方は、持っておいたほうがよい資格です。ワインエキスパートに関しては、ほとんどがワインを趣味とするかたで、目的はワインについて勉強したいという方が多いです。

私は、2010年にワインが好きだったので、興味本位でワインスクールに行ったところ、そこが試験対策の講座だったので、なりゆき的に受験することになりました。

正直、スクールに行き始めたころは、ここまで苦労するとは思いもしませんでした….次につづく

 

 

ワインエキスパートへの挑戦 その5 (二次試験の勉強法)

ワインエキスパート試験に私がもっとも苦労したのが、二次試験でした。

二次試験は、二度も落ちるという残念な結果でしたので、ブラインドテイスティングについては本当に苦労しました。

苦労した上で、私なりに思ったこと書いてみたいと思います。

スクールの講師の先生が、たとえばシラーは、黒こしょうの香りがするとい言われても、自分が感じることができなければ、絶対にわからないのです。

たいていの場合、後で、黒こしょうの香りを探してみれば、「たしかに黒こしょうのかおりがする」と思うのですが、いざブランドで出されるとその香を感じとれないことがあるのです。

つまり、その品種特性の香りを探しにいかなければいけないとずっと思っていました。しかし、探している香がしないとその品種ではないと思ってしまい失敗するケースが非常に多くありました。

事実、二次対策講座には、かなりたくさん参加しましたが、その日によって結果がばらばらなのです、ほとんどの品種が当てられるときもあれば、ぜんぶ外してしまうことがあるのです。

過去二回落ちた試験では、どうしても自分の探している香がとれなくて、結果あてずっぽうで書いてしまい失敗を繰り返してしまいました。

香については、言語がそのまま自分に当てはまらないことがあります。たとえば、この品種はオリーブっぽい香りがすることが多いと言われても、自分の中のオリーブの香りと講師のかたが言っている香が同一とはかぎりません。

ですから、自分の中の香りを自分なりに探して判断基準を作らないといつまでたっても当たったり、はずれたりという感じになってしまうように思います。

たとえば、ソーヴィニオンブランの香りは絶対にわかると思っていても、ちょっと違う作り手だったり、場所が違うワインだったりすると、自分の中のソーヴィニオンブランの香りではないと判断してしまうことがあるのです。

そこで、多くのブラインドテイスティングをしながらも、分析力を高めていかないといけないと思いました。

外観から得られる情報、香から得られる情報、味わいから得られる情報を総合的にみて判断しないといけないということです。

私もまださっぱりできませんが、多くの経験を体系的に自分の中に蓄積する必要があるように思います。

試験対策としては、基本三品種と呼ばれている、白ならシャルドネ、ソーヴィニオンブラン、リースリング、赤ならカベルネソーヴィニオン、シラー、ピノノワールはわかるようにしておくのが基本になります。

そのために、色々な品種を飲むのではなく、この三品種の国別の特徴を含んだ特徴を自分なりに分析できるようになるのが合格の近道かもしれません。