シャンパーニュ ピエール モンキュイ コード ド ブラン地区 メリル シュール オジェ村 訪問

Champagne Pierre Moncuit を訪問。約25ヘクタールのぶどう畑を所有する小規模のレコルタン・マニュピュラン。

現在、三世代のオーナー一族が運営しているが、生産しているのはシャルドネ100%。生産数量の2%だけ他の作っているピノノワールと交換してそれでロゼを作るとのことです。

こちらでは、単年度のぶどうのみでシャンパーニュを作っており、ミレジメは5年、ノンミレジメは3年の熟成をさせるとのこと。マダムモンキュイが運営している。

試飲ワイン

ブリュット・ブランドブラン・ユーグ・ド・クルメ ステンレス発酵で、最新設備によって作られるドサージュ8グラム/L

ピエール  モンキュイ デュロス グランクリュ メリル・オジェのぶどうを使った石灰質からのミネラル豊富なシャンパーニュ

ピエール・モンキュイ 2005 ドサージュ7グラム/L ドライフルーツや華やかな花の香りのする長い余韻が楽しめるシャンパーニュ

ドサージュ ゼロ ピエール・モンキュイ 2005

ピエール モンキュイ 2004 キャラメル、スーボワ、トーストの香り

ピエール モンキュイ ロゼ シャルドネ80%ピノノワール20%で作られるやさしいロゼ

シャンパーニュ ルイナール

Champagne Ruinard 世界でもっとも古い起源を持つシャンパンメゾンといわれる1729年に創業したメゾンです。ベネディクト派修道会のドン・ティエリー・ルイナールが、甥の創業者ニコラ・ルイナールに製法を伝えたことからスタートしています。15ヘクタールの畑からエレガントなシャンパーニュを作っています。

ぶどうは、70%がシャルドネで、フレッシュフルーティさを大切にするためにステンレスタンクを使用しているそうです。

ルミヤージュは、最初は手で行いそのあと、コンピュータで行っているとのこと。

こちらのメゾンで感激したのは、地下深く掘られたカーブ。石灰石なので、掘りやすいとのことですが、まるで、鍾乳洞のようなカーブはまさに見事です。

試飲したワイン

ブランドブラン ルイナール 残糖は、98グラム/キロ フレッシュな味わいで、1級のみ使用している。

ドン・ルイナール 2002 10年熟成のミレジメ 5-6区のグランクリュのみをセパージュ

シャンパーニュ ルイロデレール 訪問

Chanpagne Louis Roedere に訪問しました。

フランス・ランスでデュボア家によって1766年に創業したメゾン。ルイ・ロデレール二世の時代に1876年ロシア皇帝の要望により誕生した特別なクリスタル製のシャンパーニュは、現在のクリスタルの起源なのはあまりにも有名です。200年以上も家族経営で引き継がれてきましたが、現在はかなりの大手メゾンになっています。

現在、すべてビオディナミで栽培されているぶどうは、全部で410もの区画でまさに広大な畑です。訪問したときは、南のほうからバンダンジュが始まったばかりで、各エリアに出張所があり、そこに働いている人は500-600人とのこと、そこで、プレスをしてデブルバージュした果汁の状態でここに運ばれてくるそうです。

2011年は花ぶるいやミルデュなどで厳しい年だったので、1ヘクタールから通常15000KG取れるのが12000KGまでになったそうです。ただし、取れたぶどうはとても状態はよいものとのことでした。

一次発酵は、80%がステンレス20%は木樽での発酵。ミレジメのものは一切、マロラクテック発酵は行わないとのことでした。

木樽のほうは、バトナージュマシーンで一週間に一度バトナージュをしているそうです。

各エリアのぶどうは別々に保管されて、20度の状態、15度、10度の状態で常にブライントティステッグされているとのこと。

写真にもありますが、ちょうど各エリアのぶどうのサンプルが採取されており、ぶどうの状態を検査して、収穫をいつ始めるか検討されているところでした。

レゼルブは10年以上熟成されます。なお、クリスタルはとにかく光に弱いので、かなり暗くしてありました。(写真も真っ暗です)

ちょうど、2006年のクリスタルが倒立されている状態で、最後の出荷を待っている感じで、最新ビンテージの2011年が保管に入るところです。

試飲したのは、ルイロデレール ブリュット でこれは、2008年から2010年のぶどうがブレンドされているとのことでした。

 

 

シャンパーニュ タルラン バレ・ド・ラ・マルヌ地区 

Champagne Tarlan 1887年創業のレコルタン・マニピュランに訪問しました。

100%自社畑で作られる畑の管理を11代目が行い、醸造は12代目が行っています。

40区画の畑は、まとまってあるのではなく、細かくわかれていて、土壌も大きく分けて4つのタイプに分けられます。

チョーク、粘土石灰質、砂土、カルケール(化石系)

見せていただいた自社畑は、フィロキセラ以前に生えていたシャルドネ、つまり自分の根で生えている自根のシャルドネや、古代系品種のピノブラン、アルバンヌ、プチメスリエなどが植わっており、実験的にそのぶどうでも、シャンパーニュを作っているそうです。

ハーブなどを活用して、極力ビオに近い栽培で育てられています。

樽はヴォージュ産の樽を使っており、土壌によって、仕込みをわけて醸造されています。

なお、こちらでは一切マロラクティック醗酵(MLF)はしないとのこと。長期熟成シャンパーニュは、しないところが多いようですね。

試飲ワイン

タルラン ゼロ ピノノワール、シャルドネ、ピノムニエを三分の一ずつ。 2005年、2002年、2004年のぶどうを使っています。ゼロは、ドサージュゼロの意味で、超辛口シャンパーニュです。

毎年、40~45%がリザーブドワインを使用しているそうです。

ロゼ ゼロ ロゼのドサージュゼロスタイル、85%シャルドネ15%ピノノワールを使用

タルラン 2000 ミレジメ シャルドネ90%ピノノワール10%

タルラン 2000 ロゼ

タルラン ヴィーニュ・ロワイヤル ピノノワール100% ドサージュ1グラム (未発売品)

タルラン キュベルイ13年の熟成があるタルランのフラグシップワイン この時飲んだのは1996、1997、1990年が使用されています。 ピノノワール50%シャルドネ50% のモノパーセル

 

畑には、テンション上がりまくります。

今回のフランス旅行の大事な目的の一つが、ぶどう畑をみること。ブルゴーニュとシャンパーニュのたくさんのぶどうに出会うことができて本当に幸せでした。

それぞれの畑の立地条件や土壌の違い、仕立て方の違いなど実際に行ってみるととても興味深いものでした。

 

ドメーヌ・グロ・フレール・エ・スール

ボーヌロマネでは、Domaine Gros Frere &Soeur を訪問させていただきました。

現当主ベルナールグロさんの奥様が案内してくださいました。他のドメーヌと違ってセレブな感じのドメーヌはさすがにボーヌロマネ。3のグランクリュを含め20.21ヘクタールを所有されています。

訪問した場所は、300~400年たっている建物です。デキュスタシオンした部屋は、ピアノが置いてある豪華な部屋、壁は周辺の土壌がわかる石灰の壁、ワインを運んでくださったのは、綺麗なお嬢様でした。

試飲させていただいたのは、

コートドニュイ 2010 果実味がたっぷりでイチゴチェリーな感じのチャーミングなワイン

ヴィラージュ 2010

エジェゾー 2010 コクがあってかなり置いてから飲みたいワインです。

クローウジョ ミュジニィ 2010 クロウージョにある「ミュジニィ」という有名畑

グランエジェゾー 2010

リシュプール 2010

オート コート ド ブラン 2010 (グランクシュの後は白で口直しって素晴らしい)白い石のせいで反射光のために甘味があがるそうです。

ブラン ガニャール シャサーニュモンラッシェ

シャサーニュモンラッシェにあるドメーヌ ブランガニャールに訪問させていただきました。

ジャン・マルク・ブランさんとクローディーヌ・ガニャールさんが結婚してこの名前になったドメーヌですが、色々な親族の畑のぶどうからも醸造しているためにシャサーニュモンラッシェ、ピュリニーモンラッシェ、ヴォルネイ、ポマールからワインを作っています。

こちらのドメーヌのこだわりは、除梗の際に完全にしないで、ソフトに除梗するとのこと。セメントタンクによってゆるやかな温度管理をしています。

ピエス(樽)は、ヴィラージュでは10-15%、グランクリュでは30%の新樽を使うそうです。樽の産地は、アリエ産、地元のピエール産も使うようです。

余談ですが、

シャサーニュモンラッシェのドメーヌは地下が掘りやすいためにほどんどのドメーヌが地下を掘って熟成していますが、ピュリニーモンラッシェのほうは地下が掘りにくいのであまり地下がないそうです。

試飲ワイン

シャサーニュモンラッシェ 2011 プルミエ 畑のワインが30%入っているそうです。綺麗な酸と上品な香りのするワインです。

ピュリニーモンラッシェ 2011 シャサーニュに比べてミネラルを感じるワイン。

シャサーニュモンラッシェ2010 この年は花ぶるいの被害があって収穫量が少ないそうです。

ピュリニーモンラッシェ 2010

シャサーニュモンラッシェ モルジョ プルミエ 2009

シャサーニュモンラッシェ ルージュ 2009

 

ドメーヌ ヴィレーヌ コートシャローネーズ ブーズロン村

ブーズロン村のドメーヌ Domaine de Villaine を訪問しました。

DRCの共同経営者の一人オベールドヴィレーヌさんが興したブーズロン村のドメーヌ。現当主は甥のピエール・ド・ブノワさん。

有名畑のない、コートシャロネーズのブーズロン村で、どちらかのいうと美味しくないと言われている「アリゴテ」からブーズロン独自のテロワールによって美味しいワインを作っています。

ブーズロンACに誇りを持っているのと、ビオロジック生産者の頑固なまでの哲学を熱く語っておられました。

この地区では山の上のほうには、アリゴテが植わっていて、平地のほうはピノノワールが植わっています。6000年間は海の底だった土壌は粘土石灰質です。

ワインは生きているだから自らなるべき姿を知っているという考えのもとに作られるので、収穫したら除梗はほとんどしないそうです。そして、酵母も加えず自然のままに発酵させます。ビジャージュとルモンタージュはその年によって使い分けられるそうですが、ひと樽はいまだに女性による足踏みをしているそうです。

アリゴテの場合、シャルドネより皮が厚いので、プレスに時間をかけるそうで、ピノノワール、シャルドネ、アリゴテの順でプレスに時間をかけるとのこと。

新樽は使用せず、極力人の手をかけない。アリゴテは大樽(52ヘクトリットル)を使用するとのこと。これは、アリゴテは狭い空間が嫌いなので、なるべく大きな空間を用意するとのことでした。

試飲ワイン

ブーズロンアリゴテ 2011 まろやかな味です。

ACブルゴーニュ ブラン 2011 ミネラルと土壌のエネルギーを感じるワイン

リュリ 2011

ACブルゴーニュ ラ フォーチュン ピノノワール 2011

ACブルゴーニュ ディゴアン ピノノワール 2011 こちらのほうが古木で作られるそうで現在樹齢45年

メルキュレ 2011 1991年に植えたぶどうから。

ドメーヌ フルーロ・ラローズ

最初に、訪問したドメーヌはDomaine Fleurot Larose ル・モンラッシェの生産者でもあるサントネイ村の名門です。先代ルネの時代から高い評価を得ているが日本にはあまりはいってきていないようです。

現当主(私と同じ年)の奥様は日本の方です。

サントネイのクロ・デュ・パスタンは、モノポール

1872年会社を設立したこのドメーヌはフルロー家とラローズ家の両家の名前をとっている。訪問したドメーヌは移転したのが1912年からでちょうど今年で100年。蔵自体は1843年から

試飲ワイン

クロ・デュ・パスタン プルミエクリュ サントネイ 2010 ミネラル トロピカルフルーツ飲みごろは10年後

モルジョ プルミエクリュ 2010

1er LOS AE LA ROCOUE MAURE (モノポール)

サシャーニュ モンラッシェ 2010 2009 2008 2006

ビンテージ違いの飲み比べ 2009年は特に素晴らしい。

写真は、周辺の町や畑もはいっています。

 

 

ドメーヌ パラン ポマール村

ポマール村のドメーヌ パランを訪問しました。

案内していただいたのは、当主のアンヌ・パランさん、現在姉妹で、運営されているそうです。

彼女はかなりの日本好きだそうで、15年前から日本を定期的に訪問し日本の三ツ星の和食が素晴らしかったという話をしていただきました。

このドメーヌは2009年に100%ビオになったそうで、基本的に赤しか作っていないので、ぶどうはピノノワールがほとんど。100%手つみで、ぶどうの選果を三回行う徹底をされているそうです。彼女いわく、ピノノワールは非常に繊細な品種で、こちらのワインはとにかく全体のバランスを意識して作っているとのこと。人間もバランスが大事ですもんね。

グランクリュのコルトン赤は100%新樽を使って、プルミエクリュは60-50%の新樽を使っているそうです。

試飲ワイン

ACブルゴーニュ 2010 2010年は厳しい年で量はできなかったが味には凝縮感があるとのことです。

ラドワ 2010 プルミエ コルベ 日本にはまだなじみがないラドワですが、とってもフルーティなうえにコクもあって美味しい。

ボーヌ レゼブノ 2010 50%新たる 石灰を感じる。少しスパイシー、味がマルイ、やさしい感じ。

ポマール シャポニエール プルミエ 2010 パワーがあるのでお刺身にも相性がよいとのこと。

ポマール レゼブノ プルミエ 2010 50%新たる これは、特に美味しい。

ACブルゴーニュ ブラン 2010 フルーティで飲みやすい。

モンテリ ブラン 2010 少したる香が感じて上品なワイン

コルトン ブラン 2004 グランクリュ 申し分のない偉大なワイン

アンヌパランさん