ワインエキスパート試験に私がもっとも苦労したのが、二次試験でした。
二次試験は、二度も落ちるという残念な結果でしたので、ブラインドテイスティングについては本当に苦労しました。
苦労した上で、私なりに思ったこと書いてみたいと思います。
スクールの講師の先生が、たとえばシラーは、黒こしょうの香りがするとい言われても、自分が感じることができなければ、絶対にわからないのです。
たいていの場合、後で、黒こしょうの香りを探してみれば、「たしかに黒こしょうのかおりがする」と思うのですが、いざブランドで出されるとその香を感じとれないことがあるのです。
つまり、その品種特性の香りを探しにいかなければいけないとずっと思っていました。しかし、探している香がしないとその品種ではないと思ってしまい失敗するケースが非常に多くありました。
事実、二次対策講座には、かなりたくさん参加しましたが、その日によって結果がばらばらなのです、ほとんどの品種が当てられるときもあれば、ぜんぶ外してしまうことがあるのです。
過去二回落ちた試験では、どうしても自分の探している香がとれなくて、結果あてずっぽうで書いてしまい失敗を繰り返してしまいました。
香については、言語がそのまま自分に当てはまらないことがあります。たとえば、この品種はオリーブっぽい香りがすることが多いと言われても、自分の中のオリーブの香りと講師のかたが言っている香が同一とはかぎりません。
ですから、自分の中の香りを自分なりに探して判断基準を作らないといつまでたっても当たったり、はずれたりという感じになってしまうように思います。
たとえば、ソーヴィニオンブランの香りは絶対にわかると思っていても、ちょっと違う作り手だったり、場所が違うワインだったりすると、自分の中のソーヴィニオンブランの香りではないと判断してしまうことがあるのです。
そこで、多くのブラインドテイスティングをしながらも、分析力を高めていかないといけないと思いました。
外観から得られる情報、香から得られる情報、味わいから得られる情報を総合的にみて判断しないといけないということです。
私もまださっぱりできませんが、多くの経験を体系的に自分の中に蓄積する必要があるように思います。
試験対策としては、基本三品種と呼ばれている、白ならシャルドネ、ソーヴィニオンブラン、リースリング、赤ならカベルネソーヴィニオン、シラー、ピノノワールはわかるようにしておくのが基本になります。
そのために、色々な品種を飲むのではなく、この三品種の国別の特徴を含んだ特徴を自分なりに分析できるようになるのが合格の近道かもしれません。